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モチベーション’sマガジン Vol.155ダイジェスト「W杯で考えるリーダーシップ」
2010年 7月 21日(水曜日)

代表取締役社長 市川 正資

 6月11日から始まった世界一のスポーツの祭典、サッカー南アフリカW杯
も、スペインの優勝で1ヶ月間にわたる日程を終了しました。4年に一度の
この時だけ、にわかサッカーファンになる私にとっても、今大会は非常に
魅力的でエキサイティングなイベントとなりました。

◇「チーム」という組織の持つ力

 「サッカーはチーム・スポーツだ!」
 岡田監督はデンマーク戦で勝利したあとの記者会見で、当たり前とも思
えることを嬉々として発言していました。彼にそう言わしめるほど、何をやっ
てもうまくいかない厳しいチーム状態(本大会前のテストマッチ4連敗)で南
アに乗り込み、予想外の結果を出し続けた達成感がその発言の背景にあ
るのでしょう。

 選手たちの活躍ぶりに「チーム」という組織の不思議な力を感じさせられ
ます。大会直前に変更したといわれるフォーメーションが功を奏したのか、
監督のマネジメント力が如何なく発揮されたのか、今大会ではこのような
点にフォーカスし、企業の組織論と重ねて論じられることも多いようです。
 いったい快進撃のポイントはどこにあったのでしょうか。二人の指導者の
マネジメントの観点から考察してみます。

◇  前代表監督オシムと岡田監督のマネジメント手法

 私の好きな指導者の一人に前日本代表監督イビチャ・オシムがいます。
彼は2006年に、Jリーグ・ジェフユナイテッドの監督から日本代表監督に就
任するも、2007年に脳梗塞で倒れ、残念ながら今大会の代表監督として
指揮を執ることなく、2009年1月に帰国しました。試合後の記者会見、雑
誌・新聞におけるコメントにおいて「オシム語」と言われるほどウィットに富
んだ哲学的な発言が特徴の一つでした。

 彼は代表監督就任記者会見で、
「最初にやらなければならないことは、現在の日本代表を“日本化”させること」
と語っています。不得意なものは捨てて自分の長所にテーマを絞り込んで戦うこと、
選択と集中を実践し、オリジナリティを発揮することの大切さを説いています。
ロジカルな戦略を、イメージしやすい言葉で巧みに伝えたのです。

 対して岡田監督は、J2の監督時代、
「選手の育つ環境をつくりあげること」
「チームにおける選手自身の存在感・役割を認識させること=承認すること、
コミュニケーションが大切」
と語っていました。選手の自主性を引き出す環境づくりに注力しているので
す。そして今大会においては、「ベスト4進出」という無謀ながら高邁なビジ
ョンを示しました。
 これらは二人のマネジメントに対する考え方・行動を示すわずか一端でし
かありませんが、その性格がよく現れていると思います。

 今大会での日本代表チームの活躍ぶりは、オシムの選択と集中のチー
ム育成が、岡田監督の自主性尊重とビジョン提示のマネジメントで結実
したと言えます。

◇  強いチームとリーダーシップ

 リーダーによって示された明快なビジョンがあるチームは、向かうべき方
向が定まり、それが武器になり、力が吹き込まれます。そしてリーダーは
最も効率的な方法をチームメンバーに示し、モチベーションを高めて、目
的達成に向かわせる。このプロセスがリーダーシップの本質ではないでし
ょうか。

 弊社では、①リーダーの自己(マネジメント・スタイル)理解促進 ②部下
のモチベーション育成に対する意識・スキル向上 を目的としたプログラム
をご用意しております。

 W杯熱戦の余韻が残るこの時に、自らの組織(チーム)とリーダーシップ
のあり方について考察してみてはいかがでしょうか。

   「モチベーション・リーダーシップ研修」の詳細はこちらから
    http://www.jtbm.co.jp/service/motivationlearning/leadership

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