コンサルタント 須藤 治久
最近、研修の講師をしている中で、「部下を叱れません」という声を聞くこと が増えています。
◇叱ることが苦手な上司の共通点
「ここで叱っていいのかわからずに迷い、叱らずじまい」 「最近、ミスが多くなってきたな。そろそろ叱っておこう」 「今は自分が手一杯で、叱るどころではない。この案件が落ち着いたら・・・」
こういった考え方には、「叱る基準があいまいで一貫していない」という 共通点があります。これでは部下も、「いつ怒られるだろう」という不安を 抱えてしまいます。「自分はこの基準で叱る」というスタンスを持つことが 必要です。例えば、「アポイントや提出期限などの約束事に反する場合には 必ず叱る」などです。
◇叱るときの上司の姿勢
上司の姿勢も重要です。上から目線で叱る方が多いのではないでしょうか。 叱るときは、相手と目線の高さは同じにし、顔だけ向けるのではなく体ごと 向けるようにする。また、視線は相手の顔全体に向けるようにする。目に 焦点を当てすぎると、相手に圧迫感を与えてしまいます。一方、相手に質問 するときや自分の意見を言うときは、相手の目をしっかり見て話します。
◇叱るときは、一対一、褒めるときは、みんなの前で
「部下の行動で気になることがあると、メンバーがいる前で叱ってしまう」 部下は人前で叱られると、悔しさ倍増。逆に人前でほめられると、うれしさ が倍増します。
◇ほめるときは形に残す 叱るときは残さない
部下をほめるとき、直接声をかけることも大事ですが、形に残すとプラス の効果があります。ほめ言葉をメモやメールに書き、相手に渡すと、部下は 何度も見返してくれます。 逆に、叱るときはメモ、メールや手紙など、形に残るものは厳禁です。 部下は目にする度に叱られた時を思い出します。
「部下に好かれたい」と思うのは、私欲です。私欲に執着している限り、 叱って部下を伸ばす上司にはなれません。部下の成長を願って叱っていて も、すぐに感謝されることはありません。叱りの真意を本当に理解するのは 5年後、10年後かもしれません。嫌われる覚悟のある人が、最終的に好か れることを、頭の片隅に置いておくことが必要です。 *筆者、須藤治久のプロフィールはこちらです。 http://www.jtbm.co.jp/company/consultant/info
*叱り方、ほめ方を学べるメンター研修の詳細はこちらです。 http://www.jtbm.co.jp/service/bytheme/bytheme
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